私はいま死んでいる

鏡で自分の顔を見て思いました。
私が生きているのは、踊っている時と泣いている時だけ。


色々な可能性をこねくりまわして、後少しでたどり着けそうな予感。ここにいてはならない。ただそれだけ。どこに行くかなんてその時に決めればいいかなと思っている。
旅にでるのです。それは体力のある今だけ出来ることなのだから。踊ることだって、お酒を飲んで騒ぐことも、映画を見に行くことも全ては逃避なのだから。これ以上もうどこにも逃げられない。多分それをしなければ私は早死にするでしょう。
今のところ長生きしたいのですこしがんばってみます。


もちろん踊ることでしか見せられないものもある。踊っている時の私は何かを振りまいているらしいし。それは多分魔法です。魔法を使っています。ハレムで王様に仕える踊り子が剣舞で人を虜にするように、ある意味処世術でもあるし、そういう血なのかもわからない。そうしなければ踊り子は首を刎ねられてしまうから。人のマブイを抜いてはその隙に逃げ出すのかもしれない。あるいは抜いたマブイを夜な夜な月の光の下、お手玉するのかも。


私は生き返りたい。