「死ぬまでにしたい10の事」を観た。

どうにも煮詰まって、もやもやして仕方なかったので夜中に部屋の模様替えをした。引っ越し以来動かしていなかった大きな家具を動かし、色々配置を変えてみたらとてもすっきりして、やはり模様替えはストレス解消にぴったりだと再確認した。
すっきりしたら、感動してだーっと泣ける映画が観たくなったのでその足でGEOへ向かった。
新作の棚で目についた、エマ・ワトソン主演の「バレエシューズ」と、旧作で100円レンタルできる「死ぬまでにしたい10の事」を借りてきた。
バレエシューズはまとまりのない映画で、これでもかこれでもかという暑苦しさでイギリスを全面に押し出していて少し鬱陶しかった。話自体は面白かったけど、別にエマ・ワトソンじゃなくてもいい。そんな感じだった。


「死ぬまでにしたい10の事」は、余命三ヶ月の宣告を受けた主人公のアンが、残された時間で今までに出来なかったこと、やっておきたいことを淡々とこなしていくストーリー。話自体はかなり単調で、結末もあっさりとしている。自分がもう長くないと知ったアンは、夜中の喫茶店でピンクのノートにやっておきたいことを書いていく。髪型を変えたい、とか、二人の我が子に誕生日のメッセージを残すとかそういったものだ。
そのやっておきたい事の中に「他の人と付き合ってみる」というものがあり、アンはコインランドリーで出逢った男性と恋に落ちる。17歳で初めてキスをした相手と結婚し、二人の子供を生み育てた彼女は他の男性を知らない。
彼女が恋に落ちた相手は、家財道具の一切を元恋人に持ち去られてしまっていて、二人は車の中でカセットテープを聞いたりする。そして戸惑いながらキスをして、少し躊躇った相手に「キスしないと叫ぶわよ」とか言い出すアンが可愛くて、印象的だった。
ありがちなことながら、ああもし自分が余命三ヶ月だったらどうしようとやっぱり考えてしまった。三ヶ月は短過ぎるなあ。でもきっと余命一年だったとしたら、迫り来る死の恐怖に耐えきれずに自殺しちゃいそうだし、1ヶ月だったら短過ぎて何もする気がおきないかもしれないので、もし不治の病になったときは、余命三ヶ月だといいな。よくないけど。