妄想

書く事について本気出して考えてみた

人を幸せな気持ちにするような文章は書いても意味が無い。 読んだ後、不安でどうしようもなく、何かを確かめたり、喉が渇いたり、悪夢でうなされるかもしれないと心配になるようなことが書けたらいいのにな。 地球は本当に存在しているのか人に聞いて回りた…

5月の5時半は明るい、まるで悪夢みたいに

青い青い、空が青い。思わず窓の外を二度見た。夢中になって本を読んでいたせいか、すっかり朝だなんて思ったらまだ5時半だ。つい数週間前の5時半はまだ星が瞬いていたはずなのに、私の夜は奪われてしまった。漆黒の空と月と星と静寂が支配する時間。夏がや…

欠陥人間が好きだ

仕事終わりに、本屋に行った。車で送ってもらう時間まで大分あったので暇つぶしに、と思ったけれど何も買わなかった。お金貯めなきゃな、と思うとなんとなく本を買うのも躊躇するようになる。あれだけ読みたかった漫画も、一度手に取って戻した。 何もお金が…

人とのかかわり方

人と仲良くなったりするのがずーっとめんどくさくて、もちろん仲良くなった人もいるんだけど、こちらから遊びに行こうとかお誘いすることが殆どない。びっくりするほどに。 なんでこんなに色々めんどくさいんだろう?本音で話したいと思える人もあんまりいな…

旅に出るまで

毎日が変わらなくて退屈していた。うんざりだ、旅にでたい。変化し続ける毎日。移動し続ける自分。知らない人と会って知らない場所に行くこと。清らかな水のように流れ続けるのが旅ならば、一ヶ所にとどまることは水が腐り続けていくような日常そのものだ。 …

バニーガールになる方法

耳、しっぽ、網タイツにハイヒール。選ばれしひとにしか着れないのではないかと思われるバニースーツ。でも着れます。誰にでもなれます。 「バニーガールとして働いてみたい!でも、どうすればいいのやら。」 そんな人に送る(いるのかなあ)バニーガールに…

シャボン玉はし損ねたキスの味がした

指の先を少しだけ握って勢いをつけると彼も同じ事を考えていたようで、唇は勢い良く触れ合って少しだけ血がでた。失敗のキスを舌先で味わって、照れかくしに笑ったあの日。生温く湿った空気に細い細い月がにじんでいた。思い切り息を吸い込むと真夏の匂いが…

なにもない一日のこと

12時頃にゆっくりと目覚める。空はかろうじて青いように見えたので急いで起き上がり、まずコンタクトをつけ、眼鏡を眼鏡ケースにしまい(以前ずさんに扱っていて壊してしまったためいまは必ずケースにいれるようにしている)、お茶を一杯飲んで喉を潤す。ト…

角砂糖をかじる

テーブルの下でこっそり手を繋ぐのが好きで幾度となく秘密の握手を繰り返した。いつだったかお茶を飲んでいて、カップの握り方さえなんだかぐっとくるものがあると思った。なんのことはない、手のほうに惹かれていたから。ひとの、内面なんて関係なくて、そ…

正しい松屋での作法

毎日自炊していると、あるとき無性にジャンクなものが食べたくなる。基本的に貧乏舌なので、フードコートののびたラーメンとかファミレスとかそういうBどころかC級なものをがつがつ貪りたくなるときがある。最近その欲求は主に松屋かすき家で満たしています…

世界が終わる日

今日も世界が終わるはずだったのにそうならなくて僕はすっかり落ち込んでしまった。窓ガラスには一緒に消えてなくなるはずだったペットのかたつむりが何か言いたげに、でも多分何も考えていない風でゆっくりとぬめついた筋を描いてく。外は大分寒いようでガ…

目くらまし

新年を迎えて数時間、私は実家の最寄りのファミレスで飲みたくもないお茶を飲みながら田舎故の深夜の居場所の無さを友人と憂いていた。一体この地に住まう若者は今どこで何してんのかしらと、ただ帰りたくない気持ちだけでいっぱいだった。二年参りから帰っ…

なみのり

定期的にくる波に上手に乗れたらなあと思う。自由な時は、障害物も水草も上下左右すらない透明な水の中を体力の許す限り泳げるのに、しばらくすると目の前にパイプがあらわれてその中を通らなきゃいけない。狭いし苦しいし、どこまで続いているかわからない…

書き留めたいと思った事

ああ苦しいなあ、喉に何かつまってるみたいな気持ちでタクシーの中がいっぱいになってしまう。きらびやかな歓楽街を車が抜けていって、お酒も踊りも音楽もぜんぶ遠い彼方にいってしまう。飲み過ぎたなあと何百回思った事か、思っても反省なんか一生しないか…

こいをしたひ

あの時のあれは恋だったのだなあと振り返った時、気持ちや風景が頭に流れ込んできて辛くて泣きそうになる。君の笑い方や、手の小ささやこちらを見上げてくる仕草や声や目ややりとりした手紙や放課後の教室の時間の流れ方が。何もかもが、恋と気付かぬままに…

just three

一日を忙しく過ごすと身体が保たない。どうもまだ丈夫にはなってないようで、結構簡単に発熱する。数時間、外で用事を済ませて帰宅して、仕事まで一時間寝ようと思ってベッドに横になった。昼間の室内は陽の光に満ちて暖かい。まどろみながら、毛布を一枚だ…

意味のあることについて。

思う所があって、名刺を作る事にした。それに伴って、HNをちょっとだけ変更した。PNでもあるので変更するのにすこし抵抗があったけどまあこれでよかったのかなとも思う。 名前をつけるということは、その名前に責任が伴うということだ。自分の名前を自分で考…

退屈が人を殺す

2月の頭に上京してきてもう8ヶ月、一人暮らしを初めて半年。飽きてきた。飽きてきたという事実に気がついた。最近なんだか煮詰まってるなーとぼんやり考えていて、ああ、この生活に退屈し始めたんだなと思った。新しい要素を取り入れなければならない。 恐…

言葉にしてはいけない気持ち

口に出して初めて意味を持つ言葉と、口に出した途端にまるで意味がなくなる言葉がある。後者は、本当ならとても大きな力を持っているのに文章化して文字として認識するしかその存在を認められない。不遇なのかもしれないけれど、上手に可視化できれば儲け物…

生きることと死ぬことについて。

私には今までに二度、死んでしまいたいと思っていた時期がある。 一度目は16の時、大失恋をして、それがまわりの人間関係をぐちゃぐちゃの修復不可能な状態にしてしまい、それでもフられた相手が恋しくて、ああこんなにまわりに迷惑かけて、まだ好きなんてど…

夏の日の14時の寝起き

真っ白い道を買ったばかりのワンピースで歩いていた。 空気は平坦で、快適な温度を保っていた。裸足に伝わってくる固くも柔らかくもない不思議な感触が心地よい。 右手にはビニール袋を持っているけれど、何が入っているかはわからない。わからないというこ…

超ゴージャスな有料トイレがあったらいいなあ

とふと思った。 ワンフロアーにまあ10〜20とか色んな内装のトイレがある。 広さは6畳〜8畳と広くて、ひとつひとつコンセプトがあるトイレ。 例えば「南国風(観葉植物で埋め尽くされてる)」「成金風」「図書館(四方が本棚)」「オフィス」 理想のシ…

10年後に会おうという約束について

先日「恋人までの距離」という映画を見た。 ヨーロッパを旅行しているアメリカ人の男の人とフランス人の女の人が、列車で出会って恋に落ちる話だ。 二人はフランス行きの列車を途中下車して行動を共にする。 色んな場所を観光してまわり、お互いのことを教え…

head can be a prison

やりたいことと、こうなりたいものと、やらなきゃいけないことと、やりたくないことと、やってみたいことは、いっしょくたに出来なくて面倒。 時に弱気になって、ああ、もう、普通にしちゃえばいいじゃんとしか思えなくなる。そんなの最低だしつまらない。 …

夏の東京について

夏の東京は湿っぽくて、気温が高くなくても暑苦しくてひとがいっぱいいる。 私の中の一番古い「東京」の記憶は小学校低学年の頃で、叔母の家に遊びに行った思い出だ。 その頃叔母は介護士として練馬だったかその辺りで働いていて、住んでいるのも職場から歩…

旅心について

いつからかそう思うようになったのかは忘れてしまったけど、 疲れたとき、寂しいとき、行き詰まったとき、一人になりたいとき、旅に出たくなる。 行き先は多々思いつくのだけど大抵は南の、常夏の島に行きたくなる。 白い砂浜には人々がカラフルな水着を着て…

髪を切るということ

髪を切るという行為は私にとって一種のストレス発散なんだと最近気付いた。 短く、もしくは奇抜にすればするほどすっきりする。 最近は(切るのがもったいないほど伸びたというのもあるけど)切りたくならないので、 今の私の生活は平穏なんだなあと他人事の…

0513

目の前に物体がひとつある。自分でもよくわからないもの。 それがどういう物体かひとに伝えるためにはまず自分で理解しなきゃいけない。色、形、大きさ、匂い、そういうものを探り探り知っていくのはなんてめんどくさくて疲れる作業でしょう。 それをしなき…

0501

あと少しで何かでてきそうなのにでてこなくてもどかしい。 この、もやもやした日々を打開するにはどうすればいいんだ。 遠くに行きたい。四国に行きたい。四国に行こう。 私は四国に行かなきゃいけない。多分そうだと思う。 強迫観念の様にいまいるところで…

平行世界について

破壊魔定光では完全な予知能力のせいで平行世界が枯渇して世界が終わる、ってなっていたけどそれってひと一人にもあてはまるわけで。 ABCの選択肢を持っている人が、ある完全な予知能力の持ち主に 「あなたはBの選択肢を選びますよ」 って言われたらAとCの選…